朝、息子を保育園に送り届けるがてら、娘と一緒に家を出て途中までゆるく一緒に行っている。
保育園時代の友達との登校はすっかり減って、私のんびり登校するのが娘の日常になりつつある。そして新しくできた小学校の友達が追いかけてきたり途中であったりして、合流しながら登校している。
自分が小学生の時のことを思うと、入学式の翌日からいきなり一人で登校したことを思い出す。
一人であまり出かけたことがないその時代、道を間違えずにいけるか、時間に間に合うか、不安と緊張で登校したことを覚えている。
帰りは集団下校だったけど、そのために自分が通学で使うルートと違うルートで帰らざるを得ず、ちょっとしたパニック。
知った道まで来たときは心底安心したものだ。
そんなことも昨日のことのようにではないけど、30年以上前のこととしてそこそこリアルに覚えている。
2020年の今、子どもの登校に親が付き添ってる率がすごく高い。
あちこちの親子が手を繋いで、隣り合って歩いている。
こんな時代だし、親も不安があるのだろう。私も同じ。
娘がある程度友達や知り合いと合流して流れに乗って学校まで後少しというところまで見届ければ安心だけど、家を出てすぐの道などはやっぱり一人で歩かせるのはちょっと...と思ってしまう。
しかも、保育園や幼稚園に預けていた親御さんにとっては送り迎えなんて日常茶飯事で苦にもならないだろう。
お父さんの送り率が高いのもそういうことが影響しているのかもしれない。
娘が「一人で行きたい」という日もたまにあるから、そういう日はこっちのペースで息子を保育園に送るけど、通学時間に親が付き添っていることは犯罪の抑止力になるような気がしなくもない。
実際のところ、登校を見守るPTAの人が犯罪者だったなんて事件もあったから信用しきれないけれど、何組もの親子がいると、地域外の犯罪者が隙入る余地はなさそう。
2020年の登校風景は昭和のあの時代よりも親子が密だな、と思いながら娘と歩いている。