子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

自助・共助・公助...は??

安倍政権がようやく終焉したと思ったら最悪の「次」がやってきた。いつだったか、週刊朝日林真理子の連載に菅官房長官(当時)が出た記事を読んだ時からすごく嫌な感じだなと思った。記事の内容は全然覚えてないのに「嫌な感じ」っていうのはやけに濃く残っている。

で、総裁選の時に掲げた公約というかキーワードが「自助、共助、公助」(絆ってやつもついてた)。

 

隗より始めよ。

自分がまずは自助で政治をやってから言ってくれ。

 

子ども二人と私一人という生活になってから、児童扶養手当など公助にもずいぶん助けられた。だからこの制度はすごく感謝している。

一方で、一生懸命働いてほんの1円でも収入要件を上回れば公助はバッサリ切られる。

お金は段階的に減っていくけど、児童扶養手当の有資格者が受けられるメリットは全部なくなるから児童扶養手当を受けていた頃よりも出費は増えている。

公助は公助で助かるのだけど、それにしても「まずは自助」とか言われる前に自助でやってることもずいぶんたくさんある。

共助にだって助けられて、公助にももちろんお世話になるけども、正直、「まずは自助で」とかいうほど公助が充実しているわけでもない。

給付型奨学金とか、病児保育の充実とか、障害児医療や教育の拡充とか、もっともっと公助でやるべきことをやってから自助とか言え。

と心底怒りに震える。

 

どなたかが言ってたけど、この話を近所のおばさんに言われるとか親戚のおじさんが言ってくるとかなら「はいはい」って聞けるけど、これを一国の首相になろうという人が(なった人)が恥ずかしげもなくいうってどういう了見なのだろう。

 

社会福祉の勉強でも出てくる概念なのだけど、例えばこれを当事者ではなく施政者からいうのであればニュアンスも意味も違ってくる。

少なくとも自分がソーシャルワークしている中で、患者さんやそのご家族に自助ですよなんて言ったことない。

個人的にはまずは公助。公助の不足を共助や自助で埋めるイメージなのだけど。

 

なんか、とんでもない時代に突入してきたな。

自助って施政者に言われるほど残念ながらこの30年、景気良くないし。

30年てさ、一時代だよ。

 

ちなみに、絆。

こういうのを使う政治家って言語能力低いな〜って思う。

相当苦手なんだな私。