資格を取るだけではあんまり意味がない。
今、社会福祉士の資格を使って仕事をしている。
そもそもこの仕事をしようとはあんまり考えていなかった。福祉事務所とか、介護施設とか、そういうところで働くのかなぁというぼんやりした職業へのイメージは持っていたものの、自分とは全く違う世界と思っていたし、そのときにしていた編集の仕事は天職とすら思っていた。
だから、勉強の発端は「社会で起きる様々な問題(児童虐待や貧困など)についてこの日本社会はどういうふうに制度上解決を用意しているのか、運用されているのか」を知りたかったからだった。
実際に勉強してみたら、仕事の傍ら子育てをしながら勉強したせいもあっただろうけど、正直、当初考えていたようには理解できないまま資格を取ることになってしまった。
今、社会福祉士の資格で働いているけど、やればやるほど知れば知るほどわからないことが増えていく。これって、同業者の多くの人が同じように思っているだろう。
わかるっていうのは、自分が担当してきたケースの中で起きた「このこと」であり、「これ」がどれだけの普遍性を持つのか、探り探りで毎日仕事をしている。
news.yahoo.co.jpこの記事にあることも、あれこれと思ったけどどれも「こうすればこう」みたいな正解のない話で、どうしたらよかったんだろうと考えさせられてしまった。
生保だってきっと視野に入るような困窮状態だったのだろうけど、マンションに住んでいられるお金はあったのか、とか、遺産が入るってどこの、何の話なんだろうとか、精神疾患で辞めたのなら、精神科に通っていただろうし、自立支援医療は使っていたのか?とかとか、たくさんの疑問が出てきてしまった。
この1年も勉強の上に実践を続けていくのみ。