将来の夢はスパイダーマンで背中に羽が生えて...
毎朝、息子と登園するときにいろいろな話に花が咲く。
大きくなったら...の夢の話ではだいたい、スパイダーマンや仮面ライダーやジュウオウジャーあたりになりたいらしく、日替わりでその方々が登場する。
背中に羽が生えたり、指から光が出たり、転んでも骨折しなかったり高いところを飛べたり、超人的な身体機能で動けるらしい。
同じ時間にすれ違うサラリーマンやOLの方々は「同じ話をしている」と思うかもしれないし、全然聴いてないかもしれないけど、毎日同じような話を同じように息子は繰り返している。
ただ、半年前に比べれば徐々に言葉はわかりやすくはっきりしてきたし、言い間違いもずいぶん減ってきている。
いい間違えていても、あまり訂正もせず「そうなんだ!すごいね。へぇ」とボキャ貧な感じではあるけど、心を込めて驚いたり喜んだりしながら話を聴いている。ますます、得意げに「すごいでしょう」と言われれば、「すごいね!」って返すし、そうこうしているうちに「スパイダーマンになるのかな」とか考えそうになる。
最近ではずいぶん壁を登るのも上手になっているし(斜めみたいなところは)。
こうして子どもの夢とも現実ともつかない、あれがこうなってこうしてああして...ちう無限の話はとても楽しくて「今だけ」という儚さもある。
娘は小学生になってずいぶん現実的な話が増えている。それは成長でもあるし、悪いことではないけども、今の息子の夢も現実も一緒くたという時間が短いものなんだなと思わされて、尊いなと思う。
子どもの時代は今しかない。子どもの思うこと、感じることを否定せず修正や訂正せずに「そうなんだね」と一緒に噛み締めたい。