子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

今日も明日も。

3.11が近づくと、テレビも新聞も東日本大震災のニュースでいっぱいになる。大事なメッセージもたくさんあるけれど、日々のゴシップニュースに並んで放送されるテレビに違和感もある。

 

朝も娘はいつもどおりに学校に行って、息子は保育園に行って...。

今日も昨日と同じように過ごしている。みんなが「日常」を生きている。日常ほど貴重なものはないのに、すぐに簡単に忘れてしまうし、些細なことで心底イライラしたり子どもに強く言ってしまったり。

私の日常はちっとも大切に過ごせていないような気がする。

 

東日本の地震は、もしも原発がなかったら、津波がもっと低くて1メートル程度のものであったら、きっと日本が味わった痛みは違うものだっただろうなと思う。津波地震による災害は自然のものでどうしようもできないこともあるとしても、もしも原発がなかったらと思うともっと被災の状況は違っていたと思う。

そう思うと、原子力発電以外の方法で電気を供給することに力を入れられないのかなって、これはもう20年以上思っていることなのだけど地震でその思いをすごく強くさせられている。

 

誰かの日常が、今日も守られるように。私も日常を大事に生きていけるように。

明日のことも考えながら、今日のことを「いつものこと」で過ごせることに感謝したい。

 

そしてあの日以来、喪失とともに10年を過ごしている人が多くいること、失われた景色や人やものが、どれほど人を傷つけたかということにも思いを馳せたい。f:id:like_little_children:20210311144118p:plain