子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

「ありがとう」は言いたくない?

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世の中にはいろんな人がいて、いろんな意見がある。

そういうことは重々承知しているつもりなのに、この年まで生きてきても驚くことはまだまだある。人生は捨てたもんじゃない。

 

この間、気を抜いてSNSを眺めていた。

そうしたら「有給休暇は労働者の権利!取得したからって職場の人にいちいち『ありがとうございました』なんて言いたくない(言わなくていいでしょ)」という話題が出ていた。

今までお礼を言わずに休んだことがなく、お礼を言わない人には出会ったことがなく、少し驚いた。

自分の職場にいたらやっぱり違和感を覚えてしまうだろうな、と思ったり。

 

休むことのハードルは低い職場だけど、自分が休んでいる時により多く電話対応をしていたり、時には自分の代わりに会議に出てくれていたり...。

休むことの裏にある仕事のカバーは誰かがやっている。

もちろん、なるべくそうした予定がない時に休んでいるとしても、不意に確認の電話や相談の電話が外部内部からかかってくることは多くあって、対応もしていただいている。

休んだということで「ありがとう」「すいません」って言葉が挨拶と同時に口をついて出る。

仕事の内容にもよるのだろうけど、人数の少ない職場で自分しか把握していない多くのことを抱えていて、どうしても休むことによる業務の滞りが生じてしまうことがある。

かといって、ものすごく申し訳なく思っているわけでもなく、頭を地につけるような有難き感謝ってわけでもなく、本当、挨拶代わりの「ありがとう」だったりする。

 

言って減るものでもなく誰かが傷つくことでもなく、感謝やお礼は自分の見えないところでの誰かの働きに対するねぎらいだと思っている。

私はこれからも休んだらお礼を言うけれど、言わない人がそれなりの理由を持って言わないことがわかって、また一つ勉強になった。