子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

人の噂話はなんの味?

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あまり個人的なことは病院の患者さんに話すものではない。

 

唐突にそのことを深く心に留めた出来事があった。過去に担当した患者さんとの話の中で、「あなた結婚しているの?」「子どもいるの?」など聞かれることがあって、話の流れで子どもの年齢や性別なども含めて話したことがあった。

 

別に他意もなく話題の中でふと出たものについてはなしているだけのこと。そうだったのだけど、そんな話をした一人と病院外でばったりと出くわした。患者さんは退院してたまたま外来へ。私もたまたま外来へ。

それだけの出会いで「お元気そうで何よりです」のやりとりだったのだけど、患者さんの口からああでもない、こうでもないといった職員の陰口的なことが、さも重要機密事項のように飛び出す、飛び出す。

初めて聞くことばかりだし、悪口的なことを言われている職員のことは私よく知らないしな...。その程度の認識。

「ああそうなんですね。私、その人のこと仕事以外で知らなくて」という元も子もないというか、そうとしか言いようのないコメントを返してお別れした。

だけど、きっとその人はターゲットを変えれば同じように他の人のこともいうかもしれないよね、ということはわかった。

 

そしてつい先日まで入院していた人も、あれこれと人のことを聞き出しては吹聴する人だった。

似た者同士。当然、入院期間も重なっていればそこに縁が生じる。

 

まあ、誰の何を吹聴するかは私たちの知ったこっちゃないのだし、勝手に話していてくださいという感じではあるものの、なんだか良い感じがしないのは確か。

人の噂話なんて美味しくもない。

もっと楽しいこと考えて生きていればいいのに。町で一番美味しいチーズケーキ屋さんのこととかさ、今年のバーゲンはやっぱ盛り上がらないんだろうか、あの服は50%ディスカウントしてくれないかな、とかさ。

 

考えることなんて無限にあるのに。人のことばっかり気にして噂している人って寂しいのかなと思うけど、いくら寂しいからって噂話をして気を紛らわすものでもない。

なんて私が中学くらいのときからずっとずっと考えているのだけど、この年になっても、いい大人が噂好きとはね。