子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

とろける昼。

f:id:like_little_children:20210720211700p:plain

 

タイトルがふさわしいかどうかはわからない。だけど、私の中の何かが溶け、そしていつも何か心に突き刺さるような思いになった。ちょうど今日の昼下がり。

 

きっかけは半年近く前に退院した、とある患者さん家族からの一本の電話だった。

総合窓口にかかってきた電話で「わけのわからないこと」を言っているとの電話が私の部署に入り「あ、その家族の対応は我がやらねば」と電話を回してもらった。

「とにかく先生の紹介状が必要なんです!」の一点張り。でも当院を退院したあとは、かかってないし退院後の医療機関あてに半年も前に先生は手紙もかいているし、私からも申し送りはしたし、最終のかかった医療機関は当院ではないから。

なんて正論はもちろんびくとも通じない。

 

「とにかく紹介状なんです!!!」

 

おお。埒が明かない。こういうことは珍しくもない。書くのは私ではないし、ここは先生にお尋ねすることにしていったん電話を置いた。

診察の合間であろうタイミングだったけど電話をしたら折り返しくれて、かいつまんで伝えたら「うーん。前の紹介状あるかな?それでいいかな?」というので「いいです!ありがとうございます(何でもいいです!)」と伝え、先生からも「じゃあ、探してみるわ」ということで探していただくこと40分。

その間、私も電カルやシステムをさかのぼってあれこれと調べてみた。折り悪く、電子カルテは切り替わっていて、情報がすべて移行されているわけではないから探すのに苦慮した。

 

そして40分後。

先生から「簡単に書いたから、それ使ってね〜」と。

溶けポイント。

四の五の言って逃げる先生ならいくらでも知っている。

でもこんな断ることもできるようなお願いにも先生の貴重な昼休みを潰してサクッと作ってくれる先生は天使だと思う。

いつも思っているけど、先生天使ですよね??

絶対、いいことしかできない何かですよね。悪がはびこる世の中で。

 

と、改めて心溶かしていただきました。

ので、私も何かを依頼されたときに「え〜??」とか絶対言うのやめようと思う。振り返れば「診断書を〜」とか「主治医意見書を〜」とかややこしい感じ系の依頼で断られたことも嫌な態度取られたこともない。

 

久しぶりというか、先日ぶりのことだったのだけども、当院の良心。

こういうマインドで私も働かねばと、私の心に良い意味での緊張も走り、同時に優しさに改めて溶かされた平日の午後。