たかだか2年前まで娘は保育園に通っていた。
全方位的に守られ、愛護的関わりの中で育っていた。
保育園て割とそういう場所。時々、ひどい保育園の話もニュースに出るけれど、多くの保育園が心温かい保育士さんとの関わりの中で子どもが守られ、育っている。
「4歳児」とか「5歳児」のくくりの前に「○ちゃん」という一人の存在として大事にされている。
そんな実感と感謝があったから、小学校に行ったあと、娘はどうなってしまうのだろうかと心配していた。私の心配をよそに、2年生も折り返している今、どんどん自己解決能力を高めている。
先日のこと。私も母も不在だという日に限って娘は鍵を忘れて学校に行ってしまった。幸い、朝私が出勤前に気がついて娘にメールを入れておいたものの、昼過ぎに帰ってから鍵をうまく見つけられるだろうか(隠した場所は知らせてあったけど)など心配で、帰宅するだろう時間に連絡を入れてみた。
何コール目かに出て、「何?」と一言。
「大丈夫だった?鍵の場所わかった?」と聞いたけど、娘にとってみたら何の心配も問題もないような様子だった。
保育園時代に癇癪を起こしたり、たびたびパニックになっていたなんて信じられない。だれも信じてくれない。
それくらい、冷静沈着に日々を淡々とやり過ごしている。
未就学児という時代にたっぷりと守られて庇護されて、就学児の今はそういう過保護がない。だけど娘にとってはこの過保護すぎない環境が、自立をしていく上での一歩、一歩になるのだろう。