子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

結婚に向かない。

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離婚が成立したとき、母に言われた事がある。「あなたは結婚に向かない。もう懲りたでしょう。懲りたかはわからないけど、結婚はしないほうがいいわよ」。

わりと真剣に、冗談味はまったくなく言われた。

前の夫との結婚でそれはもう結婚には懲り懲り。もう二度と誰かと人生をともに歩もうなどという無謀なことは思わない。ただただ、穏やかに、好きなようにのびのびと生きていく。

ただ、それだけ。

 

私に必要なのは諍いや怒鳴り声や恐怖心ではなく、夜は暖かく過ごし、子どもをかわいいと愛でてのんびりと過ごす日々。今のように。

 

なので、そりゃもちろん結婚をするつもりなんかないけどさ!と思っているけど、改めて言葉にして母に言われるとその重みは文鎮のよう。

 

仕事をしている自分が、ふと我に返ると「なんか私ってすごく強いな」と思ってしまう。プロっぽくない(治療を放棄した医者の発言や回復を諦めたセラピストなど)人を見ると「あんたそれでも(医者か?)」など思ってしまう。思ってるだけ。口に出しては言わないけど、先生が「どうせここで検査したって無駄だし」みたいなことを言おうもんなら「先生諦めないでください。急性期に戻すでもいいし、できればきちんと精査していただきたいです!」とつい熱くなってしまう。

 

患者さんにとっての最善を考えると、それ以外ないよ!って思うのだけど「先生がそうおっしゃるなら」と引き下がるのは自分が納得できてから。

角が立たないようには言ってるつもりだけども、こういう強い態度や思いがきっと人と生活することに向かないんだろうなとしみじみと思う。

私が三歩下がって夫を立てたり、夫を「主人」と呼ぶような人なら、ア・プリオリに夫を尊敬するような健気な女性だったら違う結果だったかも知れない。

 

なんてことは思うけど、自分を押し殺してまで結婚を継続することに価値が、意味が見いだせなかったからやっぱり仕方ないか。