私が成人した頃には暴走成人式があったような気がする。ただ、今のようにド派手なタイプで目立つと言うよりも市長の挨拶に闖入するとか、騒ぐとか本当に迷惑な形でアピールしていたと思う。
あの頃の私といえば。
行きたい大学のために一心不乱で受験勉強をしていた。成人式?そんなもんで大学いけるの?くだらない。
そういう感じだった。
振り袖なんていらないし、騒ぐ誰かもいないしとにかくあのときの私は第一希望の合格きっぷ以外に何の価値もないし受からなかったら生きてる意味もなくしてしまいそうだった。
だからものすごく斜めに見ていてそのままねじれてすっかり成人から倍の年月を経てしまった。
今年も若者は成人の日に晴れ姿でテレビに映り込んでいる。やっぱり女性の着物は華やかだよね。男性の袴も悪くないけど女性の美しさは圧倒的だよ。
姪もあと2−3年で成人になる。早い。
娘はもう少し先。
娘が成人するとき、成人式に出たいというのかしら。私はその頃住んでいた場所は何の縁もゆかりもなくて友人はいなかったから、大学受験のことだけでなく、成人式に行くモチベーションがなかったけど、娘がずっとこの街に住んでいるとしたら保育園、小学校と一緒に過ごした同級生たちもいるだろうし成人式に行くのかもしれない。
だけど振り袖よりもジュエリーを用意してあげようかと思ったり。娘はその頃何に興味を持ってどんなおとなになるのだろう。
成人式のニュースを見ながらすっかり親目線。私も立派に中年だわ。
ちなみに、話を少し戻すと、成人式?ふん!と思って受験勉強に明け暮れていた結果、第一志望の大学に受かったのだから、努力の甲斐はあった。
最近、必要があって卒業証明書を取り寄せようとしたらすっかりオンライン化されていて時の流れの速さとIT化を感じた次第。