父の老い
週末、家から徒歩0分の実家で夕飯を食べるのが日課になっている。昔は毎日一緒だったけど子どもの成長に伴い、週末だけになった。これでも多いほうだろうけども、私にはとても貴重な両親との時間。子どもたちもなんだかんだと楽しく祖父母宅で過ごしている(多分)。
コロナも流行っているから控えたほうがいいかなと思うものの、ほぼほぼ毎日母とは顔を合わせているし、同居に近い別居だから許容範囲のような気がしている。
それはそうと、週末に実家に行ったら「父が帰ってこない」と母がソワソワとしている。
クリーニング屋さんに行っただけなのに。
往復30分もあれば帰ってこられるのに1時間経っても1時間半経っても一向に帰ってくる気配もなく、電話をいくらかけても全くつながらない。
先に夕飯を食べていることにしたけど、いつ警察から電話があるか、救急隊や病院から電話があるかと私もソワソワとしていた。
父も立派に後期高齢者組。
昨日まで何の問題もなく元気だったのに...ということがあっても全然おかしくない。転んで腰椎圧迫骨折、大腿骨骨折は王道で、打ち所が悪く脳挫傷が悪いパターン。あとは急な病気で倒れるとか。ありとあらゆる救急搬送(外出時)パターンを考えてしまった。
程なくして玄関の扉を開ける音がしてのっそりと父が現れた。
心配したんだよ、どこに行ってたの?など息子も参戦して次々に質問攻めだったけど、どうやら電気屋さんによってきたらしい。
何もわざわざ夕方の遅い時間に行かなくても...と思うけど、こういうノーテンキな感じのところはどこまでも私が受け継いでいる。
無事で帰ってきたからいいけれど、ここ数年、とくに冬場は無事に両親がこの冬を越せるかと考えてしまう。