人生で初めて、裁判所に行ったのは仕事の取材で最高裁判決を聞きに行ったとき。
自分事として初めて行ったのは離婚したとき。
そして先日、久しぶり数度目の家裁へ。
目的は養育費調停のため。
今回は私と相手方の住まいが離れているため、私が遠方まで行くのが難しく、電話での調停となった。
調停員からきかれたのは、どうして調停しようとしたのか、いくらを考えているか(これは答えさせる前に算定表の説明が始まった)。
どうして、ということは至極単純。
養育費を支払われたことがなく、支払う意志もないと言われており、彼の納得の行く「教育費」なら半額出すということでこのままでは彼の意に沿わない費用は払わないということだし、そもそも養育費ってそういう種類のものではないと思う。
話し合いも成立しないから申し立てました。
と話したらいくつか質問されたけど、こちらの主張はとくにそれ以上何か言われることもなく「まあそうですよね」という感じで終わった。
そして相手方の話に移るということで、電話が切られ待機となった。私の話した時間は30分弱。
この計算でいけば1時間もあればきょうは終わるかなと思っていた。
ああ疲れたなぁ。そんなことを思いながら待つこと30分。
全然電話がかかってこない。あと10分くらいかな。そう思って待てど暮らせどやっぱり電話はかかってこない。あまりにも電話がないから疲れ果てて寝ることにして、しばしお昼寝。
全然電話かかってこない。忘れられたんじゃないかと思うレベルだった。
資格の勉強なども始めてみたりして、電話を待ったけどまだまだかかってこない。
困ったな〜まだかな〜もう1時間以上経過してる。そう思っていたら電話がかかってきた。
調停員も多くは語らなかったけど、多分彼の私に対する恨みつらみを相当聞かされたらしい。
調停員は大事なことから目をそらさない。
「夫婦のことはいろいろあるのでしょうけど、子どもの成長のためにひつようなお金を負担する義務が父親にもありますから」。
そうおっしゃっていた。
私が何十回となく言っても通じなかったセリフ。
第三者から言ってもらわないと通じないと思ってたし、第三者に言われてもそれ以上に私への憎しみでいっぱいなのだろうけども。
考えてみれば、すごく不思議。
彼は面会するのは「自分の権利だ」と主張していた。
だけど父親と面会するのは「子どもの権利」であって第一義に父親の権利ではない。
そして養育費も「子どもの権利」。なのに、元妻憎しで「僕がなぜ金を出さねばならんのだ」と怒ってた。
離婚してよかった、と思う。
彼はいつも自分が主人公の世界でしか生きてない。権利主体は子どもなんだと言ってもそこに自分の「損」があるなら嫌だという。
子どもが留学したい、勉強したいと言った時にお金がないならダブルワークしてでも稼いで頑張れるだけ頑張るというのが私の考えだけど、元夫の方は「そんなことできない、疲れる、眠い」、だからそんなことしないという考え。
もちろん、私だって万能じゃないから無理なこともあるだろうけども、できる限りでやろうと思わないのか聞いたら、自分はそんなことされたことがないという自分の話で終わってしまったことがあった。
子どもが父親と会いたいから、面会を妨げたことはないけど、それは子どもが会いたいから。
それについては彼も子どもに会える喜びや嬉しさを享受するから問題なくて、子どもの健全な育成にかかるお金については、子どもに必要だけど応えないというのは、本当に子どものためには動いてないような気がして。
いろいろと彼の中の鬱憤があってそれを調停員さんが丁寧に聞いてくれたみたいでなんとか解決できそう。
あと1回で終われるかな。そう期待して...。