子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

【映画鑑賞】セブンシスターズ

子どもたちが父親と面会している間、家の片付けを休み休みしつつ、映画鑑賞してしまった。

いつものアマゾンプライムで見たのは「セブンシスターズ」。

全く知らない映画で軽い気持ちで見始めたけど、なんとも恐ろしくスリルとアクションに満ちていた。さすが洋画。

洋画と邦画は予算が全く違うという話を先日、アカデミーで賞を取った監督が言ってたけど、エキストラの隅々までが「俳優」だった。もちろん、邦画だって素人感丸出しの人なんていないけども。

セットもアクションもとにかくスケールがすごいなと思った。

7つ子の子どもたちが主人公だけど、あれはきっと一人七役ということよね?と開始10分くらいでようやく気がついた。最初は似ている7人が選ばれて役を演じているのかと思った。それくらい、それぞれ7人の個性の違いがよく表れている。

3人くらいまでは演じ分けられそうだけど、7人ともなると、頭が混乱しそう。主人公の女性の見事な演じ分けもこの映画の面白さを倍増させていた。

 

7人の中で一番好感が持てたのは、化学と科学に長けた、姉妹思いの気弱な女性。その頭脳で姉妹を救ったシーンには思わず涙。

 

テーマは7つ子のサバイブなのだけど、その根本にあるのは「一人っ子政策」。

アメリカが舞台かなと思うけど(ヨーロッパかしら...適当にそこは見ていた)、人口爆発の結果、過剰な人口抑制策の中で子どもたちが殺されているという真実。

こういうことって、別にフィクションでもなくありうる話だなと思う。

 

超高齢社会で「老人が生きながらえるのは良くない」という価値観を振りかざす人も多くいる。特に医療従事者の中には、あからさまに「生活保護受給者に治療する意味あるかなと思う」とかいう奴がいる。

主語がおかしい。

生活保護でなくても、高齢者でなくても、自分自身がどの程度の医療を受けていきたいか、何を望み望まないかを考えること、意思表示することは大事だと思う。人生の時期によってもその希望は変わるだろうし、それも含めて常に考えておくべきとは思う。

だけど、そのことを力あるもの(医療を遂行する側や政治家など)が勝手に決める話では決してないと思うし、そういうところがマジでおこがましいんだよと思う。

 

映画から若干、脱線してしまったけど映画の語りかけるものは決して遠い未来の話でもないことを感じた。

セブン・シスターズ(字幕版)