子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

自分の歩幅とテンポを知る。

私は大学を卒業するのに、同学年の人と3年も食い違って遅れている。理由は単純明快。2回も浪人しちゃった上に体を壊して1年休学したから。

でも、これは私にとってよかったというか、必然だったと今では思う。

 

そもそも2回も浪人したのは「死ぬほど行きたい大学」がたった一つしかなくて、滑り止めってことで受けた大学に受かったものの現役の時は蹴ってしまい、1浪目の時は行ったもののどうしても納得できずに1学期でお休みして退学した。

親には散々に迷惑かけたけど、父親が「やりたいなら頑張りなさい」って言ってくれたおかげで死に物狂いで頑張った。

1浪目の時だって超頑張ったつもりだけど、予備校の授業選びにしくじってしまった。

 

そんなこんなで回り道を重ね、いつの間に心も壊れて休学するまでになってしまった。それでも念願の大学に入れたから、病気に8割壊れた大学生活だけど、自分なりに楽しく過ごすことができた(と思う)。

周りはみんな年下だったけど、この周回遅れが私のプライドをなきものにしてくれたのは本当によかった。

別にプライドが高いわけではなかったけど、浪人のコンプレックスも無くなったし、みんな年下という環境に対するコンプレックスもなく、なんなら私の歩みはゆっくり、若者と同じくらいで歩いている(世代的に)。くらいの面持ちでいた。

 

それは今も同じ感じで、今のキャリアチェンジも突然のことだったけど、周りが年下だけどキャリア積んでるという状況に「まあそうだよね〜」くらいののんびりした気持ちで過ごしている。

だからベテランでも「若いのね!」と思うし、私などいつまで経ってもペーペーなことにさして不安も覚えていない。

 

ずっと勉強状態だなとは思うけど、それも人生。

自分の「これ」を見つけるのにこんなにも時間がかかって、こんなにもゆっくりなのだけど、1年が365日と決められているからって自分の歩きがそのテンポに追いつくかは別問題だし、年は着実にとってるとしてもその年齢に合わせて成長できて人生の進路選択ができるかどうかっていうのはなかなか難しい話だなと思う。

ただ、自分のテンポを知ることと、その歩幅を把握しておくことは大事なんだろう。そうじゃないとずっとずっとずれっぱなしになってしまいそうだから。

 

子どもたちは大きくなった時にどこで何しているんだろう?なんて思うけど、子どもたちにも自分なりの歩き方やペースを把握できるようになってほしいなと思う。それだけでも他者との無意味な比較をしなくなるだろう。