子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

息子の心理相談⑥(OT外来)

突然、声がかかり、息子のOT(作業療法士)による外来に行ってきた。

私は外で待ってるのかなと思いきや「隣に座っててください」と言われ、息子が課題に取り組んでいる様子を眺めていた。

課題と言っても塗り絵や図の模写、お絵かきなど。

それに後半というかほとんどの時間を先生と一緒に体を使って遊ぶボール遊びや輪投げに費やしていた。

 

「これで何がわかるんだろうか」なんて思いながらぼんやりと眺めていたけど、短い時間で、しかもはじめましての子どもなのに息子の特性をささっと評価してくれた。ささっとというのは決して雑に評価したのではなくて、観察と経験から語ってくれた感じ。

私が5年かけて「この子ってこんな感じだし、こういう行動の裏にはこんな気持ちがあるのだろう」「今、こういう話をしているけど本音はこっち」みたいに親だからわかっていることというのがあったけど、先生の手にかかればそれは初めて会う、40分程度の付き合いの中で瞬時にわかってしまうということに「プロ」っていうことを感じた。

 

プロってすごいな。

だって特徴を把握した上で「だからこういう対応をすることがいいよ」ってことまで言ってくれる。

親は「あなたのそういうこと、私はわかるけど世の中はわかってくれないからこうしなさい」となってしまう。

 

親という立場と療法士という立場の違いは当然あるにしても、あの短い時間で、しかも比較的息子が落ち着いていた(と私には見えていた)中で、息子が何に敏感で何が不得意か、本人はそれをどこまで認識しているかまで見抜いていた。

 

正直なところ、電車で移動する間、窓の外の景色をみたり一緒に話している分には落ち着いて移動できるし、センターまでの道のりも手を焼くほどの何かはなくて、話しながら普通に行くことができた。

困ったなという時もあるけど毎日、毎時で困っているわけではない。

 

だから「ほぼ問題ないけど親が過剰に心配しているだけなのかも」なんて思っていた。

だけどOTさんにも「またきてもらおうと思います」と言われ、あれこれの特徴を指摘された。

最初に面談した時も、児童精神科医にかかった時も、今日も同じことを言われたから息子は間違いなく特徴があるんだろう。

 

これを「困っている」と思うかどうかはかなり、主観的判断に委ねられている。私みたいに「まあ時々大変だけど、大体大丈夫」と思う人もいるだろうし、「うわ〜〜やばい」と思う人も「これはこの年齢なら普通でしょ」と思う人もいるだろうな。

 

私がそもそも相談に行ったのは「息子がこの先困ることがあるかもしれないから、その時に打つ手立てがあったほうがいいのではないか」とおもったから。それにこんな仕事をしているから相談することのハードルがグッと低くなったのも確か。

来年度の入学前に準備できることはしてあげよう。