先日、息子の神経科の外来に行ってきた。その時の話はまた今度詳しく。
息子の診断結果は、昨年4月に公立病院でも受けていた診断と同じく、ASDとADHDのミックスだった。多くの子どもにこの二つが重なり合って現れているというし、息子も御多分にもれずといったところか。
ふと思う。
今は保育園でそれなりに本人の特性を理解してもらえて、優劣をつける環境もなくみんな一緒だし、みんな違うのが当然の如くで育っている。
それでも月齢が高くなって少しずつその凸凹が目立つようにはなってきている。
だけど知的には水準にいる息子はきっと「ごく平凡な普通の子」に見える場面もあるだろうと思う。現に、言葉の理解は非常に良い。
だけどきっと、彼の特性ゆえに抑えられない衝動や怒りや行動に対して、友達や先生とぶつかることもあるだろう。
この子はこの先、どれくらいの波を越えていくのだろうか。
まだ6歳で既に少しずつ波が立っている。
その波が小さい方がいいな。息子のダメージも周りに与えるダメージも最小であってほしい。
そう思うと、先々を考えてちょっと心細くもなる。
肢体不自由や重度心身障害を抱えるお子さんの親御さんの不安と心細さはいかばかりかなどいろいろと考え込んでしまった。
だけど、息子にとって何よりも「医師に恵まれている」というのはすごくポジティブな要素だなと思う。
これは親の私にとっても。
診察室で優しく、穏やかに接してくれる先生方。
ここの病院は世界有数の小児科医を集めておられるんじゃないだろうか、教授がかなり仏なのではないだろうか。そう思えるほどに穏やかでにこやかで、そして的確な治療や診断をしてくださっている。
息子の先々を案じるとともに、「でもいい先生に巡り会えたことは何より安心だな」と思えている。
病院で働いていて、どういう先生と出会うかによって治療の予後は変わっていくことを感じる。かかりたくないなって思う先生もいれば「悪くなったらみてほしい」と思う先生もいる。
少なくとも人と関わる仕事なのだから後者のように思われたいし、そういう人に出会いたいなと思う。
息子も間も無く1年生。
娘は息子と相変わらず仲良しだし、今日もみんなで大笑いして過ごして、こういう時間がちゃんと家の中にあれば息子はきっと転んでも起き上がって立てるんじゃないか。
これは私も、娘もそうだろうなって思った。