ぼやけるバレンタイン
バレンタインデーだった。
月曜日からすごく忙しかった。息子がいるけど「さあ、息子にバレンタインを」というのはどうも変な感じがする。我が子だしなぁ。日頃の感謝と言えば娘にも感謝しているし、息子が男だからって準備しなくちゃいけない感じ?んー??なんて思っている。
元夫がいた時もものすごく「義理」な感じが強かった。面倒臭いが先に来るというか。そういうのを買っても「いくらした?」とか「もっとこういう渡し方をすべき」とかうるさかった。
要するに喜ばない人だし、GODIVAだろうとジャン=ポール・エヴァンだろうと、アルフォートだろうと違いはわかりっこない人だった。
割と、デパ地下グルメが好きな私としては物足りなさもあり、「どうせ何食べても同じでしょ」って思うと面倒臭くなる。
買う楽しみもないし、あげて喜ぶ顔よりも文句言われるイメージが先に浮かぶ。
あまりにもバレンタインにネガティブなイメージが強すぎるのか。でも若い頃からあんまり興味もなくて、自分へのご褒美チョコというのもよくわからなかった。
ご褒美ならビールじゃない??
みたいな人間だからか。
チョコレートも食べるけど、そこまで好きだったっけ?みたいな気持ち。
でも、職場に行ったら女性たちからたくさんのチョコをいただいた。私のおじさんパワーが発揮されたか。
私も女性だけど息子にすら用意してないものを、まさか職場の人にも用意してないし、お世話になってる大好きな先生にももちろんあげようとか考えてもいなかった。ちなみに職場の女性が先生にあげたようだけど「はい(ありがとう)」って素っ気なさげな返事だった様子。
まあ、外来終わりの疲労いっぱいの「無」なところで愛想よく振る舞う余裕は流石にないのだろう。
それはともかくとして、あまりにも職場の女性たちが配るものだから、以前にいただいていたチョコを慌てて息子用にして夜ご飯の後にあげました。
娘にも「どうぞ」とあげたけど「もう嫌だ、鼻血が出そう」と少し食べたところで息子にあげていた。
チョコの濃厚な感じってどうも鼻血になりそうな感じがする時あるよね、わかる〜なんて心の中で思ったけど、息子は美味しそうで、嬉しそうでよかった。
もう少し大きくなったら気まぐれにバレンタインにチョコをあげてみたら喜んでくれるかな。