子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

仕事は一人でやってない

2月はあっという間に過ぎてしまった。と言っても、まだ週の半ばで終わった感じがしないし、3月の初めも2月の続きのような気持ち。

 

Twitterにも書いたけど、すごくよかったことがあった。

今月中に書類が揃えば2月から入院中に使うおむつの給付金が受けられるという区の独自の制度があるのに、私に声がかかったのが2月27日。案内を即日でしたものの、先生の証明書も必要ですぐには手続きが取れそうになく「3月になってしまうかも」と案内していた。

思いがけず、28日に家族が来院し、「これ」と言って申請項目を記載済みの書類を持っていらしていた。

まさか。あとは医師の証明を待つばかり。

でも先生は1日不在だし、さて困った困った。

 

でも親身になって相談に乗ってくれたのは、地域の窓口ではなくて区役所だったり。

こういう時にすぐに区に問い合わせるのは吉だなと思う。

「ああ、その書類、主治医という縛りはなくて...わかっている他の先生であれば」とのアドバイスをもらった。

この時点で5割くらい解決への道が見えたから、慌てて文書担当に連絡したところ、「医局、見てきます!」と協力してくれて、私も患者さん家族に「医局、行ってきます!」と告げて走ったわよ医局まで。

誰かいてくれよ〜と祈る思いで駆けつけたところ、いつもはちょっとぶっきらぼうだけど話はしやすい(まだ若手の)先生がいて「この書類を...」と手短にかくかくしかじかと話したら「ああ、いいよーサインすればいいのね」とあっさりと速やかにサインしてくれた。

シンプルで面倒なことが嫌い。

そういう先生だから、細かいことを気にせずに「患者さんこれだと助かるんだよね」ってところで動いてくれる。本当にいい先生。ありがとう!!!!という感謝を込めてお礼をしてお辞儀をして、急いで患者さん家族の元にまた走ったわ。

 

「できました!!これで書類揃いました!!!」って患者さんの家族以上に私が喜んでいたかもしれない。

でも、すごく嬉しかった。だって、2月中に書類が揃っていたら絶対に給付金が出るんだもの。

1ヶ月も見逃したくない。

「知っていれば」とか「聞いていれば」という後悔はきっと人生に無数にある。だけど、その悔しさってすごく自分自身が思うものだから、なるべくそこは動きたいと思う。何よりもきちんと1日で準備してわざわざ病院にまできてくださった家族のことを思うと、なんとか実のある結果をと思った。

 

結果、本当によかった。

 

私のしたことは問い合わせと走ったくらいだけど、区役所の人の助言や文書担当の人の判断、先生の軽やかさ。全部どれひとつも無駄じゃなくて、感謝でいっぱいだった。日々何気なく案内する制度の一つだって、周りの人の助けなしには進まないもの。

感謝をますますしていこうって気づかされる一件だったし、気づけてよかった。いろんな意味でとても意義深い出来事だった。