仕事三昧
毎日毎日、残業してなおも仕事が終わらない日々だったからついつい、話題も仕事のことになってしまうのだけど。
息子のお迎え時間になって慌ててお迎えに向かっている途中、つくづくと考えた。
物好きだよねってくらい仕事してるよなぁ、と。働くことが大好きというこれは一体どこから来るのだろう、と。
最初に働いた出版社は一年目の時にこっぴどく編集長にいびられていた。
その頃、校正の記号もよくわかっていなくて「大学まで出てるくせにそんなことも知らないのは向いてない、センスがない」など言われるのは朝飯前。
出版社の専門とする書物の専門的な知識もまだ足りなくて、それも当然のことながら叱られていたし、「親の育て方が悪い」と言われたのは牛乳パックみたいなお茶にストローを挿して飲んでいた時だったっけね。
その頃、ひとつ大きな人生の山を超えた後だったので、すでに心は凪になれていて、やけにビビらない私の態度は火に油だし、私はそれでも内心、「社会人で知らないとやばいことの範囲が広すぎて、やばい」と焦っていた。
とはいえ、大学とは違い、仕事に遅刻することは自己責任ではすまぬから「毎日遅れず出社する」「言われたことは正しく遂行する」に腐心して一年が過ぎた。一年なんて大袈裟。
半年くらいで、部長が「ヤベェな編集長のパワハラ」と思ってくれたようで、急に部署内で異動して小さな冊子を3冊ほど全部手がけることを命じられ、それがまた楽しくて、すごいハマって、あっという間に苦手だったPCも編集スキルも校正の入れ方も覚えた。で、他部署の先輩にも褒めてもらって嬉しいな〜楽しい〜〜ってなってたら二年目で新聞部に異動になってそこから水を得た魚になってしまい、仕事大好き人間に拍車がかかった。
そう思うと、あの頃から「仕事って楽しい」っていうのが私の中には根本的にあって今に至っている。
それに家庭不和(元夫との婚姻中)の時も一種の逃げ場になっていた。働いているその時間は家族から逃れられるし、元夫の愚痴や小言や暴言を浴びないで済む。
だから帰宅拒否症みたいにもなっていた時期もあったと思う。
ただ、そんなことはなくても仕事にはのめり込みやすくてすごく好き、楽しいって思ってしまうこの体質はすごく危険なのはわかっているのだけど、それでも楽しいなって気持ちは否定できず。
あとは大好きで大事な子どもたちとの時間の過ごし方、取り方とのバランスだな。なんか、忙しいお父さんみたいに夜と朝しか会えないから超可愛い、可愛いだけで最近終わっている(1日が)という気がする。
でも、勉強もスポーツも一生懸命頑張っている娘には基本的に褒めることが8-9割なんだよな〜。
叱られるのって嬉しくないことだし、それでいいかなと思ったり。
細々と見ていないせいか、褒めることがいっぱい見つかるから褒めて愛でて毎日終わっている。これでいいかわからないけど。
もう少し一緒に過ごす時間を作りたい。