子どもと暮らす日々のブログ

病院で働きながら子どもと生活する日々を書いています。

明るい気持ち

以前にも書いたけど、今の職場に心の支えのような光のような本当に救われるなぁという気持ちになる先生がいる。

今日は仕事が間も無く終わるというタイミングで、ご家族から電話が入り、上司の担当だったこともあって明日折り返す旨を伝えて電話を切ろうとした。ところが、先方は伝言を残して欲しかったようでお話を少し始められたので、メモをとりながら聴いていた。メモ用紙も2枚目に差し掛かったところで話の内容は受診についてのことになってきて、どうも主治医と相談したいのだなということがわかった。

 

夕方忙しいのに大丈夫かな、とちょっと考えつつも「主治医に繋いでみましょうか」と提案したら、そうしてほしいとおっしゃるのでダメもとで先生に聴いてみたところ、快く電話に出てくれた。

 

ああ、こういうところなんだよねと思う。

たくさんの無数の患者さんの困り事とか悩みとか相談に丁寧に耳を傾けてくれる。それで、一緒に考えてくれる。

先生はもちろん医師だから、基本的には検査と診察と診断(時には手術)ということが中心なんだけど、その周辺には患者さんの背景というのがあって積み重ねがある。

それを色々と思考に留めてくれているし、配慮もしてくれる。

 

私が今の職場にきて最初に一番驚いたのが先生のそんなあり方だったし、私も人として、職業人としてそういうきめ細かな思考のできる人間でいたいし、それと同時に専門性ももっと磨きたいなと思う。

多くの場合にはMSWが対応するようなことであっても、先生が一緒に考えたりこうしようか、みたいな話をしてくれることがあって、そこまで先生が考えてくれるのであれば私ももっと制度についても家族の思いについても丁寧に、深く知ろうとしていたい。

本当に、いつも周りを照らしてくれる光だよねって先生の後ろ姿を見送りながら思った。